毎日の生活に欠かせず、長く使うものだからこそ、しっかり吟味して決めたいキッチン。大きな買い物だからこそ、ショールームを訪れてイメージを膨らませながら、機能性もデザイン性も納得のいくものを選びたいですよね。

今回ご紹介するのは、TOTO株式会社(以下、TOTO)のショールーム。TOTOといえば、トイレやお風呂、洗面台のイメージが強いですが、キッチン設備も多様に展開しています。

水まわりに特化したTOTOだからこそ実現できる水栓機能や美しいデザイン、そして使いやすさ。老舗メーカーのキッチンショールームをご案内します。
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キッチン、トイレ、お風呂、洗面台。住宅の水まわり機器が揃うTOTOショールーム

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今回訪問したのは、東京・新宿にある「TOTO東京センターショールーム」。

TOTOのショールームはすべての都道府県にあり、その数は100。トイレやお風呂、洗面台、キッチン、蛇口などの水まわり商品が展示され、見て触れて体感できる場所です。

東京センターショールームは、新宿駅から約5分の立地。電車でも車でも来訪しやすく、都心とは思えないゆったりとした広い空間で最新型の商品や人気商品の使い勝手、機能性を実感できるのが魅力です。

出迎えてくださったのは、TOTO株式会社の広報部・岩崎愛さんと、東京中央営業所の岩堀大地さん。TOTOの歴史や強みを伺うとともに、おすすめのキッチン設備と2つのシステムキッチンをじっくりご案内いただきました。

トイレや洗面だけではない。TOTOのキッチンは40周年を迎え、今も進化中

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TOTOは、今年創立104年を迎える水まわり住宅総合機器メーカー。1917年の創立後、水栓金具からスタートし、トイレやお風呂、洗面化粧台へと事業を拡大。水まわり空間を中心に、住宅と公共空間で使いやすく衛生的な商品を展開してきました。

「TOTOはトイレやお風呂の印象が強いですが、キッチンにも力を入れています。1981年にシステムキッチンの販売をスタートし、今年で40周年を迎えます。長年培ってきた水栓の技術や衛生機能を搭載し、シンク・コンロ・フードを中心に進化を重ねていきました。近年ではリビング空間と調和する美しさやデザイン視点を取り入れ、誰もが使いやすい美しいキッチンを提案しています」と岩崎さん。

拡大家族から核家族へ、夫婦共働き、近年のステイホームなど、日本人のライフスタイルはますます多様化しています。それに合わせてキッチンの在り方も進化していると岩堀さんは言います。

「今の日本の住宅では、キッチンは独立した場所ではなくLDKとしてリビング・ダイニングに併設され、暮らしに溶け込むようになりました。キッチンが見られる場所にあることで、使いやすさはもちろん、空間やインテリアに調和するデザインへの関心も高まっています。また、コロナ禍において、キッチン空間への衛生意識も強くなってきています」

デザインの美しさや衛生面、そしてTOTOの全ての商品に共通している誰もが使いやすい商品であること。そうしたこだわりを反映した、TOTOのキッチンの独自機能を教えていただきました。

究極にシンプルで美しい。イチオシは「クリスタルカウンター」

ショールームに足を踏み入れ、目の前に構えるのは大きく美しいキッチン。その輝きに思わず目を奪われました。

岩崎さんと岩堀さんが真っ先にご紹介してくださったのが、このキッチンのカウンター。空間に調和した美しいキッチンを目指し、余分な凹凸や隙間といったノイズをなくしたTOTO独自の「クリスタルカウンター」です。
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「ノイズレスデザインをコンセプトに、空間調和を妨げる要素を徹底的に削ぎ落とし、美しさを追求しています。カウンターは約11mmで、美しい薄さを実現しています」(岩堀さん)

カウンターの素材は、デパートなどの公共施設の洗面台で使われていた『エポキシ樹脂』と呼ばれるものだそう。

「飛行機の翼にも使われている素材で、2004年に業界で初めてキッチンカウンターに取り入れられました。非常に熱に強い素材で熱々の鍋を置いても著しい変色はせず、硬いものを落としても割れにくく傷がつきにくいのが特徴です。擦り傷ができても磨いて目立たなくすることができ、補修性にも優れています。美しい質感と機能性は大変好評なんですよ」(岩崎さん)

見られることを意識し、できるだけシンプルに。「キッチンをひとつの家具として捉える」視点もTOTOでは大切にしています。

「エポキシ樹脂は光を取り込む材質としても優秀。独自のカットと透明度を高める磨き上げで、自然光や照明の当たり方で見るたびに美しさや明るさが変わります。家具やインテリアのように、キッチンが空間の美しいアクセントになるんです。ショールームをご覧になった方のほとんどが、クリスタルカウンターを選ばれます」(岩崎さん)

水まわりを清潔に保つTOTOのクリーン技術「きれい除菌水」

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次に見せていただいたのが「きれい除菌水」。通常の水栓の隣に、専用の水栓を設置し、ボタンを押すと除菌効果のある水がミスト状で出てくる仕様です。包丁やまな板、洗いかごなどを洗ったあとに、仕上げとして吹きかけて除菌ができる、TOTOの人気機能です。

「水道水には塩化物イオンが含まれています。電気を通して分解することで、除菌成分(次亜塩素酸)を含む水になり、除菌・分解・漂白ができるのです。水から作られ、時間がたつと再び水に戻るのが特徴。薬品や洗剤ではないので、安心して使えるのも魅力です」(岩堀さん)

このきれい除菌水は、TOTOのトイレやお風呂、洗面台などでTOTOのクリーン技術として愛用されてきました。キッチンでも需要が高く、昨今の衛生意識の高まりから、ほとんどのお客様が選択されているそう。

「キッチンではさまざまなシーンで使われています。網かごに吹きかければ、菌の繁殖を抑えてヌメリの防止に役立ちます。まな板や包丁に残った菌が気になるときは、仕上げにシュッと吹きかけて除菌ができます。ふきんの黄ばみやにおいのお手入れにも重宝します」(岩崎さん)

キッチンワークの合間に手軽にお手入れができ、キッチンや調理道具をいつでも衛生的に保つことができます。

「タッチスイッチ水ほうき水栓LF」で洗いやすさと節水を実現

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「タッチスイッチ水ほうき水栓LF」は、先端のタッチスイッチかレバーの操作で、真っ直ぐに流れる整流吐水とシャワーを切り替えて使うことができます。浄水機能がついており、蛇口を伸ばせばハンドシャワーにもなるなど、マルチに使える水栓です。

シャワーはほうきのような幅が広いタイプで、水が広がり泡や汚れを素早く流すことができます。ハンドシャワーとして使えば、シンクのごみをほうきで掃くように手早く洗い流すことも可能。無駄な水を使わないのでとても経済的です。

「シャワーは、水に空気を含ませて水の粒をボリュームアップさせた『エアイン®︎シャワー』を採用しています。お皿への水のあたりがやさしく、洗いものの際に水はねを抑えられるうえ、少ない水でしっかり洗えるので節水にもつながります。実はこれ、TOTOのお風呂や洗面台でも使われているTOTO独自のシャワー機能なんですよ」と岩堀さん。ここでも、TOTOの水まわり技術が活躍しています。

水の出し止めは、先端に軽く触れるだけのタッチスイッチタイプ。ハンバーグをこねている最中など、調理中に手が汚れているときや両手がふさがっているときに、水栓レバーを触らなくても手の甲やひじを使って水の出し止めができます。こまめにラクに操作ができるので、節水にもなります。

「名称の『LF』とは、蛇口の形のこと。アルファベットのL字で、吐水口が高く設計され、深鍋や大きな鍋を差し込みやすく、洗いやすいのも特徴です」(岩堀さん)

浄水機能が付いているので、飲料水として直接コップに水をくんだり、調理用としてそのまま使ったりすることもできます。浄水器をつける必要がない点も、ノイズレスデザインの工夫が読み取れます。

フロアキャビネットの収納力と使いやすさも強み

ここでご紹介するのは、フロアキャビネットと呼ばれるキッチンの収納について。

「TOTOのキッチンには、『センターライン収納』という独自の考え方があります。サッと使えてサッと仕舞えることをコンセプトに、キャビネットを上下に分けて、取り出す頻度の高いものを上に収納できるように設計されています。大容量の収納や作業の妨げにならない動線を意識するなど、収納も進化しています」(岩堀さん)
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確かにキッチンの収納に目を向けると、シンクやコンロの下もキャビネットが2段に分かれています。物を入れるだけではなく、キッチンワークや体への負担を考えたスペース使いが見えてきます。

「私たちは、調理をしているときも、鍋を出したり調味料を探したり、実はキッチンの前でさまざまな動きをしています。そのたびに腰をかがめて探したり取り出すのに時間がかかったりしていては大変です。TOTOのキャビネットで大切にしているのは、使いたいときに使いたいものが取り出せること。キッチンの作業がラクになりスピードも上がります」と岩崎さんは熱く語ります。実際に調理をするシーンをイメージしながら、キッチンでの動きを再現してくださいました。
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「例えばきんぴらごぼうを作るとき。動きと合わせて使いやすさを見ていきましょう。材料を切るために使う包丁やまな板は、シンク下にあるキャビネットの上段が収納スペースになっており、立ったまま簡単に取り出すことができます。調味スプーンや菜箸などの調理道具を置くトレーもあり、使いたいときにさっと手に取ることができます」

引き出しを開けて道具を出し入れしながら教えてくださる岩崎さん。

「フライパンで炒める工程では、油やみりんなどの調味料を使いますよね。多くのご家庭では棚の奥などに置いていて、腰を屈めて取り出すことも多いのではないでしょうか。TOTOのキッチンでは、コンロの右脇のスペースを背の高いペットボトルも入る設計をしているのが特徴です。大きな油のボトルや料理酒、調味料がたっぷり収納でき、調理をしながらさっと取り出し、使い終わったらそのままスムーズにしまうことができるんです」

岩崎さんの実演のもと、限られたスペースを無駄なく有効活用する収納力と、取り出しやすさやしまいやすさへのこだわりを実感できました。
レンジフードやシンクなど、掃除がしやすい工夫がいっぱい

キッチンで掃除が大変な場所といえば、頑固な油汚れがたまるレンジフードやシンクではないでしょうか。TOTOでは掃除のしやすさにこだわったキッチン機器を開発しています。
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TOTOの最新レンジフード「ゼロフィルターフードeco」は、薄さ35mmのスリムな外観とお手入れのしやすさが特徴です。

「名前の通りフィルターがなく、撥油コートを施したファンが回転して油を吹き飛ばし、油がオイルパックに集まる仕組みです。フィルターの掃除の必要がなく、ファンも10年間お手入れをしなくても問題ありません。普段は、整流板を外して気になる部分を拭き、オイルパックに溜まった油を拭き取るだけ。レンジフードの憂鬱なお掃除がとても手軽に行えます」(岩堀さん)

ぬめりや調理で出たゴミなど、シンクの汚れも気になるところ。「すべり台シンク」なら、グッとお手入れがラクになるそうです。

「『すべり台シンク』は、排水口に向かってシンク底に3℃の傾斜をつけた設計で、ゴミが滞留せずに1カ所に集めやすくなりました。また、網かごや排水口も同様の勾配のある設計で、水の汚れが溜まりにくくぬめりや汚れを防ぐことができます。シンクと網かご、排水口の3箇所の掃除がラクになり、使いながらきれいな状態をキープできるのです」(岩堀さん)
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レンジフードやシンクの掃除は憂鬱に感じたり、忙しいとなかなか手がつけられない場所でもあります。苦労なくきれいな状態をキープできるのと、キッチンにより親しみが感じられるのではないでしょうか。

美しく使いやすく、きれいなキッチン「THE CRASSO(ザ・クラッソ)」

ここからは、TOTOの2つのシステムキッチン「THE CRASSO(ザ・クラッソ)」と「mitte(ミッテ)」について触れていきます。
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「ザ・クラッソ」は、リビングやダイニングの住空間との調和を大切に、美しさと使いやすさを追求し、清潔面にもこだわって作られたシリーズです。昨年9月に、フルモデルチェンジをしました。

「美しさと使いやすさ、きれいなキッチンの実現を目指し、デザインと機能を融合し進化させたのが、『ザ・クラッソ』です。先ほどご紹介した機能はすべて選択でき、美しさとともに使いやすさもしっかりフォローしたシリーズです。特にクリスタルカウンターは、ザ・クラッソを検討されるお客様のほとんどが選ばれます」(岩堀さん)

キッチンのレイアウトは、I型、I型スリム、L型、スリム対面・収納充実型、スリム対面・フラット型、フラット対面型、セパレート型の7つのプランから。高さは3段階から選べます。

「デザインやカラーの選択肢は豊富で、扉デザインやカラーは60種類、キャビネットの取手は7種からお選びいただけます。カウンターはクリスタルカウンターが好評ですが、お好みで人工大理石やステンレスも選択できます。フロアキャビネットもさまざまな種類があるので、ショールームで実際に触れながらお好みのキッチンを作りあげてみてください。ライフスタイルや空間、スペースに合わせ、新築でもリモデルでもご相談いただけます」(岩堀さん)

価格は、今回ご紹介したクリスタルカウンターなどの機能を盛り込んだ機能充実プランでは約130万円〜(I型・機能充実プラン 間口2550mm)。カウンターの素材、水栓やレンジフィルターの種類を変えた手頃なプランでも展開しています。

## 「mitte(ミッテ)」はTOTOの基本機能搭載のシンプルなシリーズ
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「ミッテ」は、すっきりシンプルな見た目で、使いやすくお手入れがしやすいシリーズ。手に入れやすい価格も魅力です。

「ミッテの水栓では、タッチ式のLF型ではなく斜め形状の蛇口の『水ほうき水栓』をご用意しています。お手入れがしやすい『すべり台シンク』『スーパークリーンフード』も選ぶことができます。出し入れしやすいセンターキャビネット収納はミッテの基本仕様。クリスタルカウンターやきれい除菌水は残念ながら取り付けられませんが、TOTOの基本的な機能を備えたシリーズですので快適にお使いいただけます」(岩堀さん)

ミッテは、デザインやカラー、素材も豊富。扉カラーや取っ手、カウンター、シンクまで、好みや住まいに合わせてコーディネートを楽しめます。

価格は、約70万円〜(I型・基本プラン 間口2550mm)。オプションでシンクや水栓、レンジフード、キャビネットの色やデザインなどを選び、オリジナルのキッチン空間を作り上げましょう。

カウンターの美しさや水まわりの使い心地など、ショールームで眺めて触れて、実感してみては

最後に、ショールームの活用の仕方を岩崎さんに伺いました。

「いつでもふらっと来ていただくのが理想ですが、今は気軽にお出かけがしにくい時期ですよね。ホームページにはショールームオンライン相談がございますので、まずはご自宅でご覧いただき、気になる商品をチェックしていただくのもおすすめです。そして最終的にはご来場いただくのが一番です。カウンターに触れたり、水栓を触って水を出したり、引き出しを開けたり、キッチンに立って実際に使うシーンをイメージしたり。ショールームで実際に体感していただくことが大切です。スタッフに質問をしていただきながら、じっくりお楽しみください」と、嬉しいコメントをいただきました。

今回、TOTOのショールームに伺い、TOTO独自の視点や水まわりで培った技術、機能がキッチンに生きていることを実感しました。美しくきれいで使いやすいキッチンとは? 理想のキッチンを目指し、さまざまな選択ができそうです。ぜひ一度ショールームに足を運んでみてはいかがでしょう。
## ショールーム情報

TOTO東京センターショールーム
所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木2−1−5 JR南新宿ビル7・8F
電話番号:0120-43-1010
営業時間:10:00~17:00
休館日:毎週水曜日(祝日の水曜日は開館)、夏期休暇、年末年始
ショールームWebサイト:https://jp.toto.com/showroom/index.htm
TOTO:https://jp.toto.com/
キッチン:https://jp.toto.com/products/kitchen/
TOTOショールームオンライン相談のご案内:
https://jp.toto.com/showroom/online_consulting/index.htm