収納の強い味方!カップボードとは
キッチンで使用するカップボードとは、「食器棚」のこと。カップボードという呼び方は、新築時やリノベーションのときによく使われる単語です。
主に皿やコップなどの食器を収納するのが役割ですが、キッチン家電を置くスペースや作業台として使用できるものもあります。インテリアとして存在感のあるカップボードは、選ぶデザインによってキッチンの印象に変化をつけることができます。
「据え置き型」と「造り付け型」、どっちを選ぶ?
カップボードには、大きく分けて「据え置き型」と「造り付け型」の2つのタイプがあります。タイプ別の特徴と、メリット・デメリットをチェックしていきましょう。
・リーズナブルで手軽な「据え置き型」

インテリアショップやホームセンターなどで購入して、そのまま設置するタイプ。工事は必要ないため、気軽に置けるのが特徴です。比較的リーズナブルなものが多く、持ち運びも可能なので、転勤や引っ越しといった今後レイアウトを変更する予定がある場合におすすめ。
メリット
・リーズナブルなものが多い
・設置が手軽で、移動も可能
・種類が豊富にある
デメリット
・地震の際に転倒してしまう恐れがある
・スペースに合った希望のサイズがあるとは限らない
・カスタマイズ可能な「造り付け型」

キッチンの壁や天井にカップボードを固定して一体化するので、工事が必要です。フルオーダーできるタイプと、一部を選択できるセミオーダータイプのものがあります。
キッチンの環境に合わせてカスタマイズ可能なので、新築を建てたり住居のリノベーションをしたりする場合におすすめです。
メリット
・設置位置やサイズを自由に設定できるため、収納力を上げることが可能
・壁や天井に取り付けられているため、耐震性に優れている
・システムキッチンと同じメーカーを選ぶことで、統一感のあるキッチンに仕上がる
デメリット
・移動やレイアウト変更が難しい
・本体に加えて工事の費用もかかるので、据え置きタイプに比べると価格が高くなりやすい
・工事期間が必要なため、すぐに設置できない
何を基準にする?カップボード選びの6つのポイント

たくさんの種類があるカップボード。据え置き型と造り付け型のどちらを選ぶにしても、チェックしたいポイントがあります。カップボード選びにおける5つのポイントを見ていきましょう。
1.サイズ
置く場所のスペースに合ったサイズを選びましょう。サイズ選びを誤ると、使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。
例えば、カウンターキッチンの背面に設置したい場合、カップボードとキッチンとの距離は80cm以上は欲しいところ。カップボード自体の奥行は45cmが目安なので、扉を開閉するときのスペースも考慮したサイズを選ぶ必要があります。
また、カップボードの高さも重要です。調理家電を置いた際の使い勝手や、使う人の身長に応じて選びましょう。キッチンの天井に梁が出ている場合、床から梁までの寸法に合わせたものを選ぶなど注意が必要です。
2.収納する物の全体量
何をどれくらい収納したいかを先に洗い出して、収納を考えてもいいでしょう。食器の数や調理器具、食品など、収納したいものの全体量からカップボードを選ぶ方法もあります。
3.予算
カップボードは、サイズやメーカー、デザイン、購入場所によって価格差があるので、よく検討して決めたいところです。例えばニトリの場合、据え置き型の標準的な価格帯は2~10万円ほどですが、造り付け型になると価格帯は5~20万円ほど。さらに造り付け型の場合は、取付工事費2~5万円が上乗せされます。
もし予算を抑えたいなら、リーズナブルなものが多く、安価なものであれば1万円以下で購入できる据え置き型から選ぶのがいいでしょう。
4.デザイン
システムキッチンとカップボードの色や扉の素材などを同じにすると統一感がでるため、すっきりとしたキッチンにしたいなら造り付け型がよいでしょう。
キッチンやインテリアのテーマがあり、気に入ったデザインのものを選びたい場合は、材質やデザインが豊富な据え置き型から選ぶのがおすすめです。
5.耐震対策
耐震面が気になる方も多いのではないでしょうか。据え置き型は転倒の恐れがあり、耐震対策には転倒防止用具が必要です。造り付け型は床や壁に打ち付けてあるので、転倒の心配がありません。耐震対策を重視する場合は、造り付け型を選ぶと安心ですね。
6. 機能
カップボードには、便利な機能が搭載されているものもあります。例えば、炊飯器などの湯気が出る家電の蒸気を排出する機能がついたものや、調理家電のスライド収納など。また、見た目が気になるゴミ箱を収納できるものもありますよ。欲しい機能面から選んでみてもいいでしょう。
まとめ
キッチンの実用性や見栄えなども左右するカップボード、満足のいくものを選びたいですね。ここだけは譲れないと思うポイントを決めて、自分のキッチンに合ったカップボードを見つけましょう。