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リノベーション雑誌でキッチンの写真を眺めながら、「こんな天板がいい!」「壁にはタイルを貼りたいな」とイメージを膨らませる時間は楽しいものです。でもいざ着手すると立ちはだかるのが、予算の壁。

「雑誌で見たキッチンを実現するには、いくらかかるんだろう?」「みんな、どれくらいキッチンにお金をかけているの?」

リノベーションは選択肢がたくさんあるだけに、不安になる場面も多いのではないでしょうか。

この記事では、キッチンリノベーションでかかる費用について「200万円でできること」を基準にご紹介します。主要メーカーのキッチンの価格から、魅力的なオプションまで、目安となる情報を散りばめました。計画を立てるときのヒントにしてみてくださいね。

キッチンリノベーション、みんないくらかけているの?

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事例紹介や雑誌の特集でも、メインで紹介されることが多いキッチン。素敵なキッチンの想像が広がりますが、頭の中を実現する第一歩は、費用感を掴むことです。実際の事例に基づくキッチンリノベーションの費用相場を見ると、戸建てであれば150万円以内、マンションであれば120万円以内におさめる人が多くなっています。

一戸建てのキッチン・台所リフォーム費用・相場をチェック|「ホームプロ」リフォーム会社紹介サイト
https://www.homepro.jp/hiyou/kitchen/kodate.html

戸建てだと、中心価格帯は100〜150万円。200万円以上かけるケースも少なくありません。

マンションのキッチン・台所リフォーム費用・相場をチェック|「ホームプロ」リフォーム会社紹介サイト
https://www.homepro.jp/hiyou/kitchen/mansion.html

マンションの場合、中心価格帯は60〜90万円。200万円以上かけるケースは全体の1割強で、戸建てよりも少し安く抑える傾向にあります。

戸建てとマンションで差がありますが、100万円前後の予算があれば基本のリノベーションができそうです。予算を200万円にすれば、オプションやプラスアルファを付けられるので、ライフスタイルに合わせたこだわりを詰め込めますね!

ベースとなるキッチン本体の選び方

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リノベーション費用の相場を掴んだら、まずはキッチン本体について検討を始めましょう。

メーカーによって選べるオプションが違ってくるので、本体メーカー選びはキッチンリノベーションの出発点です。それぞれの特徴や価格を比べて、使っている場面を想像しながら使いやすそうなものを見つけていきます。

なお、主要メーカーの特徴をざっくりと把握したいときはこちらの記事をご覧ください。
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/15

この記事では、メーカーごとにどのようなシリーズがあるのかに加え、それぞれの価格帯をお伝えします。

主要メーカー別システムキッチンラインナップ

メーカー名 シリーズ名 特徴 価格
LIXIL リシェルSI 付けられるオプションが最も多いLIXILのシステムキッチンの上位シリーズ。 82万円〜222万円
リシェルPLAT グッドデザイン賞を受賞した、デザイン性の高さと組み合わせの自由さが魅力のシリーズ。 119万円〜166万円
アレスタ 料理を楽しむ、がコンセプトのシリーズ。作業動線や片付けのしやすさを重視する人に。 68万円〜141万円
シエラ お手頃価格のシリーズ。3つのステップで快適なキッチンができあがる手軽さが◎ 51万円〜76万円
タカラスタンダード レミュー 質を追求したタカラスタンダードの上位シリーズ。高品位ホーローの透明感と、収納力の高さが魅力。 70万円〜127万円
トレーシア 気持ちよく過ごすことを目指し、お手入れや料理中の作業のスムーズさを重視したシリーズ。 46万円〜85万円
エーデル 家族のためのいつもキレイな空間を実現する「幸せを育むキッチン」がコンセプト。 31万円〜55万円
リフィット 特殊サイズの間口にも1cm刻みで対応可のため制約の多いマンションリノベにおすすめのシリーズ。 25万円〜50万円
クリナップ セントロ 暮らしの真ん中に置きたくなるデザイン性に加え、素材と機能を追求したクリナップの上位シリーズ。 120万円〜300万円
ステディア 日本の風土に適したステンレスキャビネットが標準装備のシリーズ。清掃性・収納力も魅力。 64万円〜183万円
ラクエラ 家具を選ぶようにインテリアの一部としてキッチンを選ぶ、がコンセプトのシリーズ。 50万円〜126万円
TOTO ザ・クラッソ 料理の場に求められる条件を考え抜いた上質シリーズ。ノイズレスデザインで使いやすさも追求。 66万円〜198万円
ミッテ 使いやすさを考えたシンプルキッチン。 70万円〜143万円
トーヨーキッチンスタイル イノ 「新しいライフスタイルを創造する」がコンセプトのトーヨーキッチンの上位シリーズ。 74万円〜275万円
コア 細部までデザインにこだわりインテリア性に溢れたハイスペックモデル。 67万円〜86万円
ベイ トーヨーキッチンの技術とノウハウを搭載したスタンダードモデル。 38万円〜78万円
アイキッチンキューブ 日本の住宅事情に合わせ「コンパクトに住む」を実現する新しい時代のキッチンシリーズ。 47万円〜92万円

※価格は税別。基本は間口255cmの場合にて掲載。

オプションや施工費分を考慮に入れ、100〜150万円以下に収まる程度の金額でキッチン本体を選定すると「予算200万円」でリノベーションが可能です。

キッチン本体を選ぶ基準は、

・付けたいオプションを付けられるのか
・好きな素材やカラーが選べるか(ステンレス、木目調など)
・好きな形(たとえばアイランド型)が選べるか
・マンションは特に、物件の間取り的に取り付けが可能なサイズ・形かどうか

などが挙げられます。

リノベーションの魅力は、自由に組み合わせられること。キッチンについても、キッチン本体と収納棚のメーカーを別にするような部分発注が可能です。

キッチン周りの全てを1つのメーカーに絞る必要はないので、本体、収納棚、レンジフードなど部門ごとに切り分けて、メーカーを探してみるのも1つの手ですよ。

便利さと魅力がワンランクアップ!おすすめオプション

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メーカーごとに選択肢が異なるのが、キッチンのオプション。どうしても取り入れたいものがあるなら、オプションありきで本体メーカーを決めることもあります。

特に加熱機器やレンジフードで海外製のものを取り入れたい場合、組み合わせが制限されることも。キッチンメーカーやリノベーション会社に早めに相談しましょう。

主なキッチンオプション

シンク:〜8万円

人造大理石やステンレスなどの材質や色が選べる他、汚れの落としやすさや排水方法に独自の技術を使っているメーカーもあります。撥水・撥油性を強化して日々のお手入れをラクにしたり(LIXIL)、専用マルチプレートのおかげでシンクを調理スペースとして活用できたり(トーヨーキッチンスタイル)、それぞれ特徴があります。

ワークトップ(天板):〜10万円

キッチンの顔とも言えるのが、天板です。どんな素材、色にするかによって印象が大きく変わります。天板は各メーカーが豊富なバリエーションを用意しているので、ステンレスにするのか、強度やお手入れ面を考慮して人造大理石にするのかなど、じっくり検討してみましょう。

高温のフライパンや鍋を直接置いても、変形が起こりにくいセラミックトップ(LIXIL)のように、メーカー独自の素材もありますよ。

レンジフード:〜17万円

レンジフードのデザインも、天板と同じくらいキッチンの印象を変えます。特にアイランドキッチンにおいてアイランド側にレンジフードを取り付けるなら、とても目立つので、こだわりたいところです。

汚れにくさやお手入れのしやすさを売りにした、独自のレンジフードを採用しているケースも多く見られます。タカラスタンダードやLIXILなどが代表例です。デザイン性の高い海外製のレンジフードや、レンジフード専業メーカーなどの選択肢もあります。

水栓金具、浄水器:〜7万円

水栓はメーカーごとに選択肢が絞られてしまうので、水栓のデザインや機能にこだわりがある場合は、それをふまえて本体メーカーを選んだほうが良いでしょう。

吐水・止水を自動で行ってくれるハンズフリー水栓や、節水機能付きなどの選択肢があります。浄水機能付きの水栓であれば、ウォーターサーバー要らず。トーヨーキッチンスタイルはシンクが広いので、水栓を2つ付けることを推奨しています。

加熱機器:〜24万円

加熱機器はIHなのか、ガスなのか、ハイブリッド型なのかの選択に加え、口数も選ぶ必要があります。ガゲナウやミーレなどの海外製の加熱機器を希望するなら、対応してくれるメーカーが限定されるので注意が必要です。

収納棚の扉の色柄、取っ手デザイン:0円

キッチン本体とは別の箇所の収納棚であれば、無印良品やIKEA、造作家具なども選べるので、選択肢が多いオプションといえます。世界初のホーローキッチン開発に成功したタカラスタンダードであれば、やはりホーローが特徴。トーヨーキッチンであれば、ステンレス製のスタイリッシュな扉や取っ手が魅力です。

収納タイプ(例…引き出しの組み合わせ):0円

収納については、各メーカーが力を入れています。クリナップのステンレスキャビネットのように中の素材にこだわっていたり、LIXILのように引き出しの扉が斜めに開いて物が取り出しやすいように工夫があったりするので、特徴をチェックしてみましょう。炊飯器やゴミ箱を扉の中に隠すための収納パーツもあります。

引き出しの大きさや深さは使い勝手に直結するので、収納を重視する場合、各メーカーで用意されているユニットや組み合わせプランを比較しましょう。

食洗機:〜24万円

キッチンリノベーションをきっかけに、ビルトインの食洗機を付けたい人は多いのではないでしょうか。特にお子さんがいる家庭だと、食洗機の存在は偉大に感じられるのでおすすめです。

日本製のコンパクトなものから海外製の大容量のものまで、価格も大きさも幅広い商材です。数年に一度は修理が必要なので、メンテナンスのしやすさや交換パーツの価格など、ランニングコストを踏まえて選びましょう。

自分らしさを加える、プラスアルファの工夫

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オプションとは別に、個性を加えられるアイディアをご紹介します。

壁を一部タイルにする/床をタイルにする

キッチンの壁をタイルにする場合、変更の対応ができるキッチンメーカーがありますし、キッチンの壁だけであればリノベーション会社に依頼できます。タイルはクロスよりも耐久性があるので、特に水回りの壁におすすめです。

また、キッチンの床部分をタイルにすると、リビングのフローリング空間との切り替えにもできます。

※参考価格:1平方メートル当たり約5,000円~1万5,000円

キッチンを1段高くする/低くする

キッチンとリビングの境目に段差を付ければ、キッチン空間に特別感をプラス。キッチンが1段低いと、リビングやダイニングにいる家族と目線が合う効果があります。逆に1段高くなっていると、キッチンからリビングの様子を見渡せるようになるんです。壁を作らずに空間に変化を付けたいときにおすすめですよ。

ダイニングテーブルとキッチンを一体型にする

ダイニングテーブルとキッチンを一体型にすると一気に存在感が増し、家の主役になります。キッチンを中心にした空間づくりにおすすめです。

キッチンからテーブルまで移動する手間が省けるので、配膳や片付けの動線が効率的ですし、料理をしながら家族とのコミュニケーションを取りやすくなります。ただし、一度決めた後はテーブルレイアウトを変更できないので、よく吟味しましょう。

※参考価格:LIXILのテーブル一体型のキッチン178万円〜(間口257cm)

冷蔵庫を隠す

リノベーションをする上で意外と悩むのが、冷蔵庫の置き場所です。インテリアの一部として見せられるような、デザイン性の高い冷蔵庫であれば問題ないのですが、普通の冷蔵庫だとせっかく作り込んだキッチンで浮いた存在になってしまうことも。壁を作ってリビングから見えない位置に配置したり、パントリーの中に置いたりするのもおすすめです。

全てのパーツを自由に選択できるのが、キッチンリノベーションの魅力です。まずは絶対に実現したい項目を決め、それ以外の部分は価格重視で探して優先順位をつけて、バランスを取りながら予算内での実現を目指してみてくださいね。