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自分らしく暮らすために、家のリノベーションはぴったりの方法。あんな家がいいな、こんなリノベーションをしたい、と想像をふくらませるのはとても楽しいですよね。

しかし実は、建物にはどうしてもリノベーションできない部分があるんです。今回は、どこがリノベーションできるのか・できないのかを詳しく解説していきます。「こんなはずじゃなかった!」と後からショックを受けないためにも、事前に知っておけると安心です。

リノベーションでできること

リノベーションでどこまで家を変えていいの? と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。壁紙を変えたり、キッチンの設備を新しくしたりするなら「変えられそうだな」と想像できても、なかなか判断が難しいところですよね。

マンションと一戸建ての場合に分けて、まずはリノベーションを施せる部分を解説します。

マンションの場合

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間取りと水回りの変更

「ラーメン構造」と呼ばれる造りのマンションでは壁を取り壊せるので、間取りを大きく変えられます。家族や暮らしに合わせて部屋を広くしたり増やせたりするのは、嬉しいポイントですよね。

しかしマンションの造りが「壁構造」の場合は、間取りの変更ができないのでご注意を。水回りもある程度は動かせる場合もありますが、PS(パイプスペース)の位置によっては難しいので、業者に相談することをおすすめします。

マンションの構造について、詳しくはこちら
![ogp](https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/13)

断熱性の向上

日々の暮らしを営み、そして家族の心安らぐ場所であるからこそ、1年を通して快適に過ごせる家だと嬉しいですよね。そんな冬は暖かく、夏は涼しい居心地の良さを実現してくれるのが、「断熱」のリノベーションです。

一口に断熱といっても、壁に断熱材を入れたり窓に内窓を取り付けたりと、方法はさまざま。この断熱のための工事はマンションでも実施できるので、季節によって気温に左右されるなら、検討してみると良いかもしれません。

バリアフリー化

一緒に暮らす家族のために、あるいは自分の老後も不自由なく生活するために、バリアフリーな住まいを検討する人も多くいます。例えば手すりの設置、床の段差解消といった工事が可能です。間取りを変えられる家の場合は、廊下幅を広げて車いすが通れるように変更できますよ。

一戸建ての場合

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間取りと水回りの変更

こちらもマンションと同様に、構造によっては壊せない壁もあるので、まずは業者に相談してみましょう。間取りが変えられる場合は、階段の場所を変えたり新しくロフトを作ったりできますよ。

窓の増減

マンションと大きく違うのが、自由に窓を増やせる点です。家の中に上手に光を取り入れると、より明るく快適な家に近づきます。

しかし、ここでも注意点が。窓を作ることは、壁を一部なくすということ。つまり壊せない壁の場合は、窓を増やす工事ができません。例えば、壁の中に「筋交い」という構造があると耐震性が下がってしまうため壊せないのです。窓を作るときも、まずは業者に見てもらいましょう。

・玄関ドアの変更

マンションの玄関ドアは変えられないのに対し、一戸建てでは玄関のドアを好みの仕様に変えられます。家の雰囲気に合わせることはもちろん、鍵の種類によって防犯性の高い扉に変更することも可能です。

・減築

大きすぎる家では掃除やメンテナンスが行き届かず、負担になってしまいますね。そのような場合は、減築によって「ちょうどいい広さ」を実現できます。例えば二階建ての家を平屋にしたり、家に吹き抜けの部分を作ったり。この工事では家全体のバランスを変えるため、専門家としっかり相談することが大切です。

リノベーションでできないこと

リノベーションで叶えられる夢がたくさんある一方、どうしても変えられない部分があるのもまた現実。後になって悲しい思いをしないためにも、家を買う段階から意識しておくと良さそうです。

マンションの場合

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・共有部の変更

マンションには一戸建てと違って「共有部」が存在します。共有部と聞くと、エントランスやエレベーターなどを想像しがち。しかし実は、部屋にある玄関のドア、インターホン、バルコニーや窓も共有部の一部にあたるんです。基本的にこれらは変更できません(内窓の設置などは可能)。

マンションには「管理規約」というマンションに住む上でのルールがあるので、一度目を通しておきましょう。

・PS(パイプスペース)の位置変更

マンションの間取り図をよく見ると「PS」という場所があります。このPSとは、排水管や給水管などの配管が収納される場所のこと。PSもマンションでは共有部の一部なので、動かせません。もし間取りを変えるときは、このPSが動かせないことを念頭において設計を進めましょう。

・構造自体の工事

マンションの構造は、建物を梁と柱で支える「ラーメン構造」と、壁で支える「壁構造」に分類できます。「壁構造では間取りの変更できない」といったようにそれぞれの構造には制約があり、望みどおりのリノベーションができない可能性も。

この2つの構造は工事によって変えられるものではないので、あらかじめ確認しておきましょう。

一戸建ての場合

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2階建てから3階建てに増築すること

基本的に、共有部のない一戸建てはマンションよりも自由にリノベーションができるのが大きな利点。しかし2階建てから3階建てに増築することは、難しいケースがかなり多く見られます。容積率(敷地面積に対する、3次元空間の割合)が法律違反になってしまうことが理由です。

建物ごとにリノベーションできないことを事前に知っておくことで、物件選びの時に役立てられます。リノベーションをする上での建物のルールは、うっかりしてると見落としがち。リノベーションに踏み切る前に確認して、楽しく自分らしい家づくりを実現しましょう。