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リノベーションをするための中古マンションを探していると、「管理組合」という言葉がよく目に入ってきます。でも管理組合についてよく知らないと「管理会社」との違いが分からず、自分には関係ないものと思ってしまいがち。

実は、管理組合が健全に活動しているかどうかは、中古マンションを選ぶ上で重要なポイントです。マンションの管理状況は、組合の議事録を読みこめば判断できます。議事録には、予算・決算や修繕計画、管理費・修繕費の滞納状況などが記載されているので、マンションの購入を検討する際に不動産会社に取り寄せてもらうのがおすすめです。

とはいえ前提が分からないと、議事録の内容がなかなか頭に入りにくいので、今回は意外と身近な管理組合の基本をおさえてマンション選びに役立てましょう!

マンションを買う前におさえておきたい、管理組合の役割

マンションの「管理」と聞くとどこか遠いトピックのように思えますが、担うのは所有者である住民自身であること、知っていましたか? 住民たちが「管理組合」を運営して、マンションの維持や管理をしていく仕組みです。

管理組合は、マンション内のゴミ出しのルールや、共用部分の修繕の計画など、マンションでの快適な暮らしのために欠かせないことを話し合って決めています。マンションを適切に維持管理していくことが、将来的な資産価値を守ることにもつながるからです。

そう考えてみると、管理組合が意外にも自分の身近にあることを気づかされますね。

全員が加入するよう義務付けられている

分譲マンションを購入するとマンションの一部を所有していると見なされ、「区分所有者」という立場になります。所有者がマンションを住みやすく維持管理するために結成される組織が、「管理組合」です。

たとえば、一戸建てを購入した場面を想像してみましょう。長く使っていくなかで家をきれいに保てるよう掃除をしたり、壊れた部分を直したりと、自分で維持管理しますよね。それはマンションでも同じことが言えるんです。

管理組合は、区分所有者全員で構成されます。管理組合は「マンションに関する区分所有法」で設立が義務付けられていて、区分所有者は必ず加入するよう決められているので、脱退はできない仕組みです。
担当がまわってくるかも。管理組合の目的と役割
管理組合の活動目的は、マンションの維持と管理です。共用部分であるエントランスや駐輪場などを快適に使用できるよう、清掃や修繕などを担当します。

組合の運営を担当するのは、住民である管理組合員からの立候補や推薦、輪番によって選出された理事です。月に1回程度理事会を開き、管理会社からの報告を受けたり、マンション内の問題点について話し合ったりします。

清掃からマナーまで。管理組合が担う仕事

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大まかな役割は分かったものの、管理組合は具体的にどのような活動をしているのでしょうか。いつか自分に役割がまわってくるときのために、次は主な業務内容と、まぎらわしい「管理会社」との関係をチェックしてみましょう。

管理組合の主な業務はこの5つ

マンションの敷地・共用部分の清掃や管理

共用部分であるエントランスや駐輪場の清掃、照明が切れていないかなどの管理をします。

長期修繕計画の作成・変更

老朽化を防いでマンションの性能を維持するために、分譲会社の「長期修繕計画」をもとに自分たちのマンションに合った計画を作成し、運用・管理します。

修繕積立金・管理費の運用

大規模な修繕に向けて組合員が月々積立する修繕積立金や、主に管理会社への業務委託料となる管理費を運用します。

マンションのマナーやルールの周知

ゴミの分別方法やペットのマナーなど、マンション内のルールについて問題点がある場合は注意文書を作成し、住民に広報します。

総会の運営

年度の最後に「通常総会」を開催。収支の報告や管理会社との契約、次年度の予算案、次期理事会メンバーの選出を行います。

「管理組合」と「管理会社」の違いは?

管理組合の業務内容において、専門的な知識や技術が必要な場面が多くあります。その場合、管理組合は外部の「管理会社」と委託契約を交わし、管理会社がマンションを管理することも。管理会社へ委託すると、管理費として管理組合が住民から集めた費用を充てます。

暮らしと両立しながら。管理組合への2種類の関わり方

管理組合への関わり方は、理事会メンバーとして運営に関わる場合と、一区分所有者として関わる場合の2種類に分かれます。

1.理事会メンバーとして関わる場合

管理組合の理事会は、区分所有者の中から抽選や推薦、輪番制で選出された代表者のグループによって運営されています。理事になると月1〜2回のペースで開かれる会議に参加し、マンション全体に関する情報の共有や懸念点について話し合う仕組みです。

他にも清掃や点検結果の確認、修繕工事の実施検討、管理費・修繕積立金の会計管理など、トピックは盛りだくさん!さらに年度の最後には「通常総会」を開催し、収支の報告や管理会社との契約、次年度の予算案、次期理事会メンバーの選出を行います。

2.一区分所有者として関わる場合

日常的な業務は特にありませんが、通常総会時に理事会が提出する議案について賛成か反対かの意見を表明し、今後の管理組合の方針決定に関わります。他にも、管理組合が住民の意見を聞くためのアンケートを回答したり、マンションの修繕に関わる専門知識があればオブザーバーとして委員会へ参加したりするケースもあります。

所有物件を賃貸に出している場合も、管理組合に加入します。総会は区分所有者全員の参加が原則なので、どうしても仕事や遠方在住などの理由があって都合がつかないときは委任状を提出し、同居人に代理出席してもらうことが多いです。あるいは議決権行使書を提出し、書面で議題に対する意思を表明することも。すべて理事長に任せたいときは、白紙委任状を提出します。

分譲マンションは、住民みんなの共有財産です。その財産の維持・管理をするのに欠かせない管理組合という組織の活動意義をつかみ、少しずつ自分ごとにしていきましょう。

マンションで楽しく、できれば長く居心地のいい場所にするために、まずは一歩ずつ自分の役割を担っていきたいですね。