リフォームをする時など、キッチンメーカーのカタログを見るだけでワクワクするもの。しかし、メーカーごとに、素材や価格、注力ポイントなどが異なります。そこで、ショールームで現物に触れ、プロの説明を聞いて、じっくり比較検討することをおすすめします。
今回は、たのしいキッチンmagの編集部が実際にショールームに訪問し、レポートした記事をダイジェストでお届け。メーカー各社による推しキッチンや、ショールームの見どころなど、キッチンを選ぶ時のイメージを掴めます。気になるメーカーがあれば、ぜひ見学してみてくださいね。
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第1回 サンワカンパニー : 無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインと機能的なキッチンが魅力

シンプルなデザインと機能性にこだわったキッチンを展開している、「サンワカンパニー」のショールーム。
同社は、企画から開発まで一貫して手掛けており、一般的なキッチンと比べて価格が抑え気味なのが特徴です。さらに、同一条件同一価格で購入できるため、材質や値段も明瞭。見積もりを取らなくてもおおよその値段がわかることが、お客様の決め手になりやすいそうです。

オールステンレスのキッチンに憧れている人に人気の「グラッド45」は、GOOD DESIGN AWARD 2013を受賞。担当の糴川(せりかわ)さんは「角シンクや海外製の食洗機にも対応している点を気に入るお客様も多いです」とコメントします。
他にも、10万円台から購入できるシンプルなシステムキッチンや、プロの厨房をイメージしたオールステンレスのフレームキッチンなど、見た目と機能性にこだわったキッチンが豊富に揃っています。
ショールームでは、モノではなく、空間全体の中でどう商品があるべきかを考えた展示がされています。インテリアとしても見学を楽しめそうですね。
サンワカンパニーのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/83
第2回 ウッドワン : 木の風合いと、デザインとカスタマイズ性が魅力のキッチン

無垢の木材を使用したキッチンを手掛ける、「ウッドワン」のショールーム。
同社は「森と人との共生」を目指してニュージーランドに「ウッドワンの森」をつくり、植林から自然環境を考えた製品開発を行っています。

主力のキッチンは、無垢の木材を生かした「スイージー」です。1本の木から切り出した、1枚の板を加工する無垢の木材は、ニュージーパイン、メープル、オーク、ウォールナットを用意。「無垢の木材は、経年変化で色の移り変わりが楽しめます」(窪田さん)
同社のラインナップは無垢の木材を使った面材だけでなく、シンクやワークトップ、レンジフードの種類も豊富。ウォールキャビネットやカップボードなどの収納のほか、床材や内装建具も扱っています。
さらに、ショールームではキッチン周りの家具も一緒に展示されているので、実現したい空間のイメージもしやすくなっています。
こだわりの無垢の木材で、ぬくもりを感じるオンリーワンのキッチン作りがしたい方はウッドワンがおすすめです。
ウッドワンのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/85第3回 パナソニック:暮らしの快適さを追求し、機能性とデザイン性にもこだわり抜いたキッチン

パナソニックの技術が詰まったとキッチンシリーズと設備を展開している、「パナソニック」のショールーム。
同社が展開するシステムキッチンの主力ブランドは、「Lクラス」「リフォムス」「ラクシーナ」です。

Lクラスは、同社のキッチンの中でもハイエンドクラス。料理や食事の時間にこだわりのある方や、使い心地やデザイン性を追求したい方におすすめのシリーズです。
リフォムスは、リフォームに特化したキッチン。間口に合わせて10mm単位で調整できるため、キッチンスペースにきれいにはめられます。
ラクシーナは、基本機能を備えたスタンダードなキッチンです。
パナソニック リビング ショウルーム 東京では、パナソニック独自の技術「その家事に、ラクするテクノロジー」を体験できます。お手入れしやすい「スゴピカ素材」を使用した「ラクするーシンク」や、10年間ファンのお手入れが不要な「全自動おそうじファン付きほっとクリーンフード」など。
パナソニックのキッチンを選ぶ方は、“パナソニックにしかない”機能性やデザインが決め手になることが多いそう。同社の家電製品を含めてキッチンを検討したい方にぴったりです。
パナソニックのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/92
第4回 タカラスタンダード : 魅力は耐久性の高いホーロー素材。10年、20年後まで美しいキッチンを実現

「長く使い続けられる」ことをポイントに、ホーローのキッチンを展開している、「タカラスタンダード」。
同社のショールームは全国約170箇所にあり、地域ならではの、風土や気候、生活習慣に合った製品をご提案しているのが特徴です。
「東京大田ショールーム」は、2021年4月にリニューアルオープンしたばかり。1階はキッチンやお風呂などの展示をメインにし、2階では「ホーローのある暮らし」をテーマに空間作りがされています。値引きを前提にしていない提案をしているため、質の高い商品を適正な価格で購入できます。
1962年に世界で初めて誕生した「ホーローキッチン」。担当の萱原さんは「ホーローは耐久性が高く、10年経ってもきれいに保てるんです。『ホーロー』という独自技術の魅力を直接お客様に伝えるために、全国的にショールーム展開を始めました」とコメントしています。

ホーローの間仕切りや吊り戸棚の下に設けた収納スペース「アイラック」など、オプションも豊富。さまざまなキッチングッズを持っている方には特に相性のいいキッチンなのではないでしょうか。
タカラスタンダードのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/94
第5回 リクシル:業界シェアNo.1!調理と片付けをスムーズに行える独自機能&デザインに注目

キッチンシェアNo.1を誇る、「LIXIL(以下、リクシル)」のショールーム。
同社は、前身であるサンウエーブ工業時代から培ってきたキッチン専業メーカーの技術と20年以上に渡る研究の実績から、使いやすさとデザイン性の高さを両立したキッチンを展開しています。

キッチンの開発コンセプトは、最新の技術で調理中の人間にかかる負荷を解決する「Human Fit Technology」と、キッチンを中心とした快適な生活空間を創造する「Living Fit Design」です。
それらの開発コンセプトを体現したキッチンが「リシェル SI」。リクシルを代表するワークトップ「セラミックトップ」や、調理する人の導線研究から作り出された「らくパッと収納」など、様々なカスタマイズ機能も備わっています。
同社は、キッチンにとどまらず、住まいのトータルコーディネートも提案。「リクシルでは、いくつかのキッチンプランをご用意しています。そこから選んで、アレンジしていただくのがオススメです」と、担当の木村さんはコメント。
2012年にオープンした「LIXILショールーム東京」は、首都圏最大級の展示スペースを持ちます。中・小規模を含めると80か所以上あるので、ぜひ現地で“こだわりのキッチンがある空間”をカスタマイズしてみてください。
リクシルのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/95第6回TOTO:「水栓」に特化したTOTOだからこそ実現。美しく衛生的な誰もが使いやすいキッチン

水回りに特化した「TOTO」が展開している、キッチンショールーム。
「TOTOといえば、トイレやお風呂、洗面台のイメージが強いですが、キッチン設備も多様に展開しています。同社は、1981年にシステムキッチンの販売をスタートし、今年で40周年を迎えます」(岩崎さん)
長年培ってきた水栓の技術や衛生機能を搭載し、シンク・コンロ・フードを中心に進化。近年ではリビング空間と調和する美しさやデザイン視点を取り入れ、誰もが使いやすい美しいキッチンを提案しています。

余分な凹凸や隙間といったノイズをなくした「クリスタルカウンター」は、TOTO独自のキッチンです。「キッチンをひとつの家具として捉える」視点を大切にし、見られることを意識してシンプルに仕上げています。
さらに、掃除のしやすさにこだわったキッチン機器も開発。薄さ35mmのスリムな外観のTOTOの最新レンジフード「ゼロフィルターフードeco」や、排水口に向かってシンク底に3℃の傾斜をつけた「すべり台シンク」など、お手入れのしやすさにも力を入れています。
美しくきれいで使いやすいキッチンが見つかるかもしれません。
TOTOのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/96
第7回トクラス:素材や意匠にこだわって作られた人造大理石、脈々と受け継がれる塗装技術を活かしたキッチン

日本で初めてキッチンに人造大理石を導入した、「トクラス」のショールーム。
同社は、キッチンシリーズ「Berry(ベリー)」「Bb(ビービー)」「DOLCE X(ドルチェ エックス)」を展開。すべてのシリーズに、耐久性に優れた人造大理石を導入しています。
人造大理石は自社工場でアクリル系樹脂を使用して制作。ステンレスが主流だったキッチンを人造大理石にすることで、西洋のような明るくおしゃれなキッチンが誕生しました。

同社のもう一つの特徴は、塗装技術です。棚の中と壁一面に扉の面材がずらりと並べられ、114色の扉を用意。ハイグレードである鏡面塗装仕上げ扉シリーズ「シャインカラー」は、オルガンやピアノの塗装技術を活かして塗り上げられているとのこと。インテリアを選ぶように、自分にあった扉の色も選べるのもポイントです。
ショールームの特徴は、建築士やインテリアコーディネーター、キッチンスペシャリストなどの資格を持ったスタッフ多くいること。理想の暮らしのヒアリングを通して、愛着を持てるようなキッチンが選べそうです。
トクラスのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/99
第8回 イケア:パーツからインテリアまでカスタマイズし、理想を実現できるキッチン

北欧を中心に家具や生活雑貨を展開する、「IKEA(以下、イケア)」のショールーム。
同社のキッチンは、カスタマイズに優れており、一つひとつのパーツを組み合わせて作れることが魅力。価格もパーツごとに決められており、ウェブサイトでも同様に確認できます。
予算に合わせてカスタマイズするだけでなく、変更も気軽に可能。「料金の確認もパーツの値段を変えるだけなので、明瞭です」と栗原さんはコメントします。
「IKEA Tokyo-Bay」のショールームでは、部屋のカテゴリーごとに商品を展示。キッチンのイメージが思い浮かばない方に向けてカスタマイズの参考例を紹介しています。
「BODBYN/ボードビーン」という面材をメインに使用したキッチンは、北欧の伝統的なスタイル。面取り加工のパネルをフレームで縁取ったデザインが特徴で、一番人気の商品です。

また、一般のお客様が子供向けにカスタマイズした「黒板のあるキッチン」も再現。さらに、価格重視の方に向けた「KNOXHULT/クノックスフルト ユニットキッチン」も展示しています。
イケアのキッチンは、パーツを組み合わせてライフスタイルに合わせたキッチンを作り上げることが醍醐味。自分だけのオリジナルなキッチンが作れそうですね。
イケアのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/108
第9回 クリナップ:困りごとの解消を続けて70年。システムキッチンのパイオニアが目指す家族が集まる場所

キッチンの専業メーカーとして、日本初のシステムキッチンを生み出したパイオニア、「クリナップ」のショールーム。
同社は、キッチンを使う人の困りごとや見えない不満に目を向け、その解決のための商品を作ってきました。今や主流となっているキッチンの引き出し式の収納も、業界で初めて同社が開発。

「クリナップ・キッチンタウン・東京」は、全国で100カ所以上あるクリナップのショールームの首都圏エリアを代表する共感型ショールームです。20を超えるシステムキッチンの展示をはじめ、キッチンの新旧比較を体感できるブース、機器が揃ったギャラリー、調理もできるキッチンスタジオなど、歩きながらキッチン空間に触れることができます。
キッチンの進化が体感できるブース「ソリューションコーナー」では、壁に展示されているクリナップの商品開発の歴史を見られます。実際に、キッチンの新旧の比較をすることで、どれほど進化を遂げているのかわかります。
ショールームでは、テーブルやソファ、小物もコーディネートされ、LDKにあるキッチンなど、具体的な暮らしのイメージを広げることができるのも魅力です。
クリナップのショールームレポートはこちら
https://mag.cookpad-kitchen.com/articles/109
理想のキッチンを実現するために、ショールームへ
これから新しくキッチンを購入される方や、リフォームでキッチンを買い換える方は、ぜひショールームに足を運び、ご自身の目で確かめてみてくださいね。理想のキッチンに出会えますように。