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住まいを自由に、自分らしく作れるリノベーション。「暮らしにあわせて部屋の間取りをかえたいな」と希望を実現できるのもいいところです。

しかし、水回りの移動や、間取りの変更など、物件の構造によっては実現できない場合も。物件の構造にはラーメン構造と壁構造の2種類があり、構造によって壊せる壁と壊せない壁があるんです。

今回は物件探しの前に知っておきたい構造について、それぞれの特徴や、メリット・デメリットなどをご紹介します。また、水回りなどの設備を動かすときのポイントも紹介していくので、物件探しの参考にしてみてくださいね。

ラーメン構造って?

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1.ラーメン構造の特徴

「ラーメン構造」は、柱と梁(はり)の枠組みで支えられた建物の構造で、ドイツ語の「Rahmen(枠、額縁)」が語源になっています。地面に対して垂直な柱と、水平な梁を強く接合して耐久性を生みだします。鉄筋コンクリートの中高層マンション、公共施設などでよく使われる構造です。

2.ラーメン構造のメリット

暮らしにあわせて、住み心地のよいおうちを叶えられるのは、リノベーションの大きな醍醐味。ラーメン構造は、柱と梁で構成されているため、壊せる壁も多く、比較的自由に間取りを変更できます。壁をなくして広めのワンルームにしたいなど、間取りを自由に変更したい方におすすめです。

3.ラーメン構造のデメリット

ラーメン構造は、自由に空間をつくれる反面、いくつかデメリットも。

そのひとつが「梁と柱のでっぱり」です。ラーメン構造の物件は、自由に壁を動かせますが、その枠組みとなる柱や梁の移動はできません。リノベーションのプランによっては、柱や梁が部屋に出っ張ってしまうことも。柱や梁があると、圧迫感を感じたり、生活の邪魔になってしまう場合もあります。リノベーションをする時には、事前のチェックが大切です。

また、ラーメン構造のもうひとつのデメリットは、横ゆれなどに比較的弱いこと。ラーメン構造の場合は、震度6強~7程度の地震があっても倒壊しない「新耐震基準」の物件かどうかも、事前に知っておけると安心です。新耐震以前の建物であっても、耐震補強や耐震診断を行なっているマンションもあるので、管理組合や管理会社に確認してみてくださいね。

壁構造って?

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1.壁構造の特徴

壁構造は、ラーメン構造のように柱や梁で支えるのではなく、壁で建物を支える構造。壁が建物を支える役割をします。ラーメン構造が中高層建築でみられるのと対照的に、壁構造は5階建て以下の建物で多く使われています。

2.壁構造のメリット

壁構造は壁で建物を支えているため、柱や梁は使われていません。柱・梁のでっぱりがないため、すっきりとした部屋づくりが叶います。

また、壁構造は、鉄筋コンクリートの強い壁で建物を支えるため、耐震性に優れているとされています。ラーメン構造と比べ、風や地震の横揺れへの耐久性は◎。頑丈なおうちで暮らすことは、毎日の安心感につながりますね。

壁構造に用いられる壁は、比較的分厚く強靭な設計になっているため、防音性に優れていることも。マンションで暮らすと、生活音はどうしても気になるポイント。おうちに防音性があると、うれしいですよね。

3.壁構造のデメリット

壁構造では、建物を支える壁を動かすことは不可能です。決まった間取りの中でのリノベーションになり、自由度は低め。間取りを大きく変えたい方には不向きな構造なので、物件購入の際にはよくチェックしておきたいですね。

ふたつの構造の見分け方

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物件探しをする時に、知っておきたいふたつの構造。

物件の構造は、サイトや広告などに記載されていない場合も多いんです。自分で見分ける方法を、今回はふたつご紹介。自分の理想のリノベーションを叶えるために、物件探しの参考にしてみてくださいね。

物件購入前には業者の方と内見し、自分の理想のリノベーションができるかを、相談するのも忘れずに。

1.間取図を見る

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間取図を見て、部屋の四隅にでっぱりがあるとラーメン構造、ないと壁構造の可能性が高いです。ネットで部屋の写真を見るときも、間取図では見えなかった柱や梁があるかどうかをチェックしてみてくださいね。

2.マンションの階数から判断する

壁構造は壁の重さから高層建築物には不向き。なので、5階以下の低い建物にみられることが多い傾向に。一方、高層マンションなどにはラーメン構造が採用されていることが多いです。このように、建物の高さも判断材料のひとつになります。

希望の物件を見つけるために、構造をある程度事前に見分けることは可能ですが、現地に足を運ぶのが一番大切。上記はあくまでも目安のひとつとして、参考にしてみてください。

水回りは動かせる?配管のしくみ

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1.PS(パイプスペース)とは?

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使いやすいキッチンだと、毎日の料理がたのしくなりますよね。キッチンを中心にリノベーションをする時は、PS(パイプスペース)を考えることも大切です。

PSは排水管や給水管などの配管が通り、収納される場所のこと。間取図をよく見ると書いてある場合があります。PSはマンションの全フロアでつながっている共有部。リノベーションでは動かすことができません。

PSの位置によってはキッチンなどの水回り設備の移動に制限がかかってしまうことも。キッチンリノベーションをする際には、必ずチェックしておきたいポイントです。

2.PSと水回り設備の関係

PSの中には主に給水管と排水管が設置されています。

給水時、水は圧力を使ってキッチンやトイレに供給されていて、排水時は重力による水の流れを利用しています。そのため排水管には、ある程度の勾配が必要。

もし間取り変更でキッチンの場所を変えるには「傾斜を付けるための十分な高さが床下にあること」が条件に。勾配が足りないと排水の逆流やつまりの原因となってしまいます。PSからキッチンが離れるほど排水管の勾配が緩くなるので、キッチンとPSの位置を加味して上手に設計したいですよね。

ただし、キッチンの床を一段高くするという方法で可能になる場合もあります。その場合には床下の構造もリノベーションのしやすさに関係してくるので、業者に相談しながら設計するのがベターです。プロと相談しつつ、理想のキッチンを手に入れたいですね。

「梁を生かしてインダストリアルな空間にしたい」や「自由に間取りを変更がしたい」など、理想のリノベーションプランを叶えるために、おさえておきたい物件の構造。業者や建築のプロと相談して打開策を見つけながら、理想のおうちを手に入れましょう。